夫の暴力への警察の対応は?

 

 

夫のDVに対して、

警察はどの程度対応してくれますか?

 

 

夫からの暴力を受けている場合、警察はどのような対応をしてくれるのでしょうか?

 

こうした問題は夫婦間で解決すべきことだからと言って、あまり熱心に相談してくれないのでは…と考える人もいるのではないでしょうか。この点、かつて、警察は、家庭内のことにはあまり介入しないとされていました。

 

 

DV防止法における警察の義務

 

しかしながら、近年、配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護を図るために、DV防止法が制定されたことによって、警察の対応は大きく変わってきています。

 

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DV防止法では、警察に対して、被害を防止するよう努める義務、被害者を援助する義務を規定しています。また、警察は、配偶者暴力相談支援センター※や社会福祉事務所などの関係機関と協力して、被害者の保護のために相互に連絡を取るよう努めることになっています。

 

※被害者からの相談に応じたり、一時保護したりする業務を行っています。

 

 

警察はDVの相談を受けつけてくれますか?

 

前述のようなDVに関する規定を受け、警察では、被害者から相談を受けた場合には、「配偶者からの暴力相談等対応票」を作成することになっています。

 

また、被害者からの相談に迅速に対応できるように、多くの警察本部では、DV専門の部署を設けていて、電話での相談もできるようになっています。なお、地元の警察でも相談を受け付けてくれます。

 

 

配偶者からの暴力相談等対応票とは?

 

この書類は、被害者が裁判所に対して保護命令の申し立てをしたときに、裁判所に提出されることになる重要な書類です。ちなみに、保護命令が発せられると、警察は、被害者宅を訪問するなどして、緊急時には警察に通報すること、およびその方法などについて伝えます。

 

 

保護命令に違反したら?

 

裁判所の保護命令に違反した場合には、刑事罰が科されますので、当然に警察は捜査することになります。

 

以上のように、警察は様々な場面で、暴力を防止し、被害者を保護するよう努めています。

 

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